10/31

 今日から子どもがいる状態での労働が始まる。

 うまくできるだろうか。不安……というわけでもないが、新しく気づくことがいっぱいあるだろう。

 10月以前の日記も可能な限りで復元していこうと思う。

子どもの変化も大きいだろうし、合っという間に忘れてしまうことも多いだろう。

 子どもは9月生まれ。はやくも一ヶ月になった。

 妻は妊娠してから一年間死ぬほど苦しんだ。

 2月から6月まで入院した。里帰り後も簡単なことではなかった。

 僕もほとんど仕事というものができなかった。毎日お見舞いにいったし、家事も全て行った。遠方の地に入院しても、不安な妻のためにそちらへ行った。おかげで前半は、自宅にはあまりおらず、半分以上が義実家だった。

 それくらい妻も不安だったし、食べるものも食べられず、飲むものも飲めず、24時間点滴を受けながら、出産が継続できるかどうかの不安と後悔と自責の中で耐えていた。

 忘れなければつらすぎて生きていけないが、忘れてしまうには重要過ぎる情報の数々だ。

 思えば結婚する前後のことはほとんど忘れてしまった。結婚(式)に1年間くらいかかった。だがその後は妊娠と出産で約1年が経ってしまった。同じことの繰り返す、ループする拷問のような生活では、毎日が同じように見えてしまい、情報の差異を思い出すのが難しい。

 あっという間だったけれども、あっという間にはしたくないと思ったので日記を書くことにしたのである。あと、推敲はあまりしない。